知っておきたい性病(STD)の種類一覧


性病(STD)にはさまざまな種類があります。

テレビなどでニュースにもなるほど流行しているものもあれば、水面下でひっそり苦しむ人が後を絶たないものも少なくありません。

数多くある性病(STD)の種類と特徴・危険性を知りましょう。

性病(STD)の種類一覧

調べたところ23種類の性病と1つの性病と間違われやすい症状があることがわかりましたので、それを順番に紹介していきます。

クラミジア感染症

クラミジア・トラコマチスという真菌に感染して起こる、日本で最も感染者が多い性病(STD)です。

男女ともに自覚症状が出にくく、知らない間にパートナーにうつしてしまう(うつされてしまう)可能性があります。

感染していると他の性病にもかかりやすくなり、女性の場合は将来の不妊や子宮外妊娠にもつながります。

クラミジアの感染経路、キーワードは・・・

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知っていれば予防もできます。日本で最もかかる人が多い性病(STD)クラミジアの感染経路を知りましょう。

性器カンジダ症

「カンジタ」だと思っている人も多いですが、正しくは性器「カンジダ」症です。

健康な女性の体に常在しているカンジダ菌という真菌によって起こる腟炎です。

ストレスや疲労・ホルモンバランスの変化など日常生活のちょっとしたことで菌が繁殖しやすくなるため、再発の多い性病(STD)です。

性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルスによって起こる性病(STD)です。

単純ヘルペスウイルスには上半身(口唇)と下半身(性器)に症状の出る2種類がありますが、口唇ヘルペスが性器にうつって性器ヘルペスになることも多々あります。

体力の低下やストレスで再発しやすく、完治する治療法はまだ見つかっていません。

梅毒

梅毒トレポネーマという、非常に感染力の強いウイルスが原因の性病(STD)です。

ペニシリンの発見で一時は患者数が減りましたが、東京都感染症情報センターが公開している情報を見ると最近また急激に感染者数が増えてきています。

末期には、歩けなくなったり重い脳障害が起こるケースもあります。

梅毒の症状や検査・治療方法・予防策

HIV感染症/エイズ

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染して起こるのがエイズです。

感染して治療せずにいると、免疫力の働きをしている細胞がどんどん少なくなっていき、健康ならかからない病気にかかりやすくなります。

23の代表的な疾患が定められていて、それらを発症したらエイズ(AIDS)と診断されます。

淋菌感染症(淋病)

淋菌という細菌によって起こる性病(STD)です。

男性は膿や排尿痛などの症状が出ますが、女性は無症状なことも多いため、知らない間にうつしてしまう(うつされてしまう)ことも少なくありません。

感染したまま放置していると、男女とも不妊につながります。

淋病ってどういう性病(STD)?詳しく教えます

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名前を聞いたことがある人は多いかも知れませんが、知っているようで知らない淋病という性病(STD)について、症状や検査・治療や予防の方法などを調べました。

膣トリコモナス症

0.1mmほどのトリコモナス原虫が膣や尿道などに入り込み、炎症を引き起こす性病(STD)です。

男性の場合、尿道に入り込んだものは排尿で洗い流されることもあるようですが、それ以外は男女とも薬による治療が必要です。

一度かかると何度も再発してしまって治療がむずかしくなります。

ケジラミ症

シラミの一種「ケジラミ」に感染して激しいかゆみを引き起こす性病(STD)です。

陰毛や陰部周辺の毛を剃毛したり、有効な治療薬を使って駆除することはできますが、感染を予防する方法はありません。

性行為による感染率はほぼ100%です。

C型肝炎

C型肝炎ウイルス(HCV)に感染して起こる肝臓の病気です。

性行為での感染はまれですが、確率がゼロではないため性病(STD)の種類の1つとして紹介しました。

血液感染が主なので、他人の血液や注射針などの血液を扱う器具に触れなければ感染することはほとんどありません。

B型肝炎

B型肝炎ウイルス(HBV)に感染して起こる肝臓の病気です。

血液や体液を介して感染します。

母子感染・血液感染が主でしたが、肝炎.netによると最近特に性交渉での感染が増えているとのことなので、性病(STD)の種類に含めました。

A型肝炎

A型肝炎ウイルス(HAV)に感染して起こる肝臓の病気です。

日本では魚介類(特にカキ=牡蠣)の生食による感染が非常に多いですが、アナルセックスや肛門を舐めるといった性行為での経口感染もあります。

治療薬はないですが、安静にしていれば数ヶ月で自然に治ります。

成人T細胞白血病/リンパ腫

HTLV-1というウイルスに感染して起こる性病(STD)です。

潜伏期間が30年~と長く、感染したら必ず発症するわけでもありませんが、他のリンパ腫や白血病よりさまざまな症状が出るため発症した場合の根治はむずかしいと言われています。

母乳からの母子感染が多いですが、性行為でも感染します。

血精液症

精液に血が混じる症状です。

前立腺炎や前立腺がんが原因であることが多いため必ずしも性病(STD)と分類されるわけではないですが、クラミジアや淋菌・トリコモナスに感染していても同じ症状が出ますので、この場合は性病(STD)の1種類と考えることができるでしょう。

細菌性膣炎(細菌性腟症)

膣内に細菌が繁殖して引き起こされる、おりものに関する一連のトラブルです。

細菌性膣炎(細菌性腟症)になるとおりものから魚臭いにおいがするため、自分で気づく人もいればパートナーが先に気づく場合もあります。

薬で治せますが、治療法はまだ確立されていません。

尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染したのが原因で、性器や肛門周辺にカリフラワーや乳首のようなイボができる性病(STD)です。

イボは薬や外科手術で取り除くことができます。

良性のヒトパピローマウイルス(HPV)は尖圭コンジローマになりますが、悪性の場合は陰茎がん・子宮頸がんの原因になります。

非クラミジア性非淋菌性尿道炎

クラミジア感染症に症状が似ているため間違われることも多いですが、淋菌・クラミジア菌以外のマイコプラズマやブドウ球菌などの細菌が原因で起こる尿道炎です。

進行すると前立腺炎や精巣上体炎、不妊につながります。

雑菌性尿道炎とも呼ばれています。

疥癬(かいせん)

ヒゼンダニが皮膚に寄生して、全身に非常に強いかゆみを引き起こす病気です。

肌と肌・衣類と衣類が直接ふれ合うとダニが移動して感染しますので、同じベッドで眠る・性行為によって感染してしまう可能性が高いため、性病(STD)として紹介しました。

伝染性単核球症(キス病)

EBウイルスに感染したことによって起こる病気です。

キスでうつりやすく、キス病と呼ばれることが多いため性病(STD)として紹介しましたが、風邪のような症状の出るウイルス感染でキス以外でうつることもあります。

重症化することはほとんどなく、安静にしていれば1ヶ月ほどで治ります。

亀頭包皮炎

男性器(亀頭や包皮)に炎症が起こる病気です。

子どもはさまざまな菌が原因になり得ますが、大人はほとんどの場合が、健康な体に常在している真菌であるカンジダ菌が原因です。

性器を不潔・不衛生にしていると起こりやすいですが、性行為で性器カンジダ症の女性からうつされることもありますので性病(STD)としました。

赤痢アメーバ症

人の糞便の中に排出される赤痢アメーバという原虫が原因の性病(STD)です。

赤痢アメーバに感染しても症状が出るのは感染者の5~10%ですが、重症化すると死に至るケースもあります。

性行為では、肛門を舐めることで口から感染します。

外陰炎

デリケートゾーンと呼ばれる女性の外陰部とその周辺が炎症を起こす性病(STD)です。

カンジダやトリコモナス・細菌性などの膣炎と同時に発症することが多いです。

重症化することはまれですが慢性化しやすいので、一度かかったことのある人はデリケートゾーンを清潔に保つよう心がけましょう。

知ってる?デリケートゾーンケアの基本3原則

サイトメガロウイルス感染症

日本では成人の半数以上がすでに感染して免疫を持っている性病(STD)です。

母乳や子どもとの接触・性行為によって感染しますが、健康な体であれば症状が出ることはありません。

ただし、妊娠中に初めて感染した場合や妊娠中に免疫力が急激に低下した場合には、胎児に進行性難聴などの症状が出ることもあります。

軟性下疳(なんせいげかん)

軟性下疳菌(ヘモフィリス・デュクレイ)への感染によって、性器に豆粒ほどのコブができる性病(STD)です。

コブがつぶれる(つぶす)ととても痛いですし、足のつけ根のリンパ節も腫れて痛みます。

梅毒と併発することも多いです。

フォアダイス

男性器の包皮などにできる小さなブツブツのことです。

脂腺という皮膚の組織の一部が目立っているだけで、成人男性の半数以上にあるものと言われています。

尖圭コンジローマのようなイボでもなければ他の性病(STD)でもないのですが、誤解してしまう人は少なくないようです。

でも、自己判断でもし間違っていたら自分もパートナーも危険です。

性器に謎のブツブツがある男性は、一度診察を受けて医師のお墨付きをもらいましょう。

性病(STD)の種類一覧 まとめ

各性病(STD)の特徴や危険性を大まかに知ることができたと思います。

最初は24種類もあるのは多い気がしましたが、よく調べていったら最後に紹介したフォアダイスは性病(STD)ではないことがわかって23種類+αという形になりました。

これだけですべてを把握するのはまだむずかしいと思いますので、男女別にかかりやすいものをまとめました。

女性がかかりやすい性病(STD)をまとめたのは以下のページです。

気をつけて!女性がかかりやすい性病(STD)5つ
数ある性病(STD)の中でも特に女性がかかりやすい5つの特徴・危険性などを紹介しています。

男性がかかりやすい性病(STD)をまとめたのは以下のページです。