淋病って聞いたことはありますか?
名前は耳にしたことがある人はもしかしたらいるかも知れませんが、知っているようで知らない淋病という性病(STD)について、症状や検査・治療や予防の方法などを調べました。
淋病AtoZ
淋病とはどういう性病(STD)か、基本的な情報から順番に書いていきます。
知りたい情報がある人は、以下のリンクをクリックするとその情報にすぐアクセスできますのでご活用ください。
淋病とは?
感染経路
潜伏期間
淋病の症状
女性の症状
男性の症状
のどなど性器以外の症状
淋病の検査
費用
おすすめ淋病検査キット
淋病の治療
費用
淋病の予防
再発
淋病とは?
淋菌による性感染症で男性の尿道炎と女性の子宮頸管炎が最も多い性病(STD)です。
クラミジアと同じく「よくある感染症」と言われますが、淋病の方が症状が強く出たり激しい痛みを訴える人が多いようです。
国立感染症研究所によると最近の疫学的研究では淋病にかかることでHIVにも感染しやすくなるという報告もあります。
淋病の感染経路
淋病の元である淋菌は高温にも低温にも弱く炭酸ガス要求性なので空気中では生存できないため、人から人へ直接感染するのが主な経路です。
出産時の母子感染もあります。
まれに、感染者の使ったタオルなどから間接的に感染することもあります。
潜伏期間
セックスなどの感染機会があった日から2~7日の場合が多いです。
淋病の症状
軽度の発熱や倦怠・手足に膿がたまったようなできものができたり移動性多発関節痛などが起こります。
こういったわかりやすい淋病の症状は主に男性にあらわれやすく、女性はほとんど無症状のまま進行していくことが特徴です。
女性の症状
おりものの増加や膿のような分泌物・性器のかゆみなどがあらわれますが無症状の場合も多いため、自分でも気づかないうちに悪化してしまい、卵管炎や卵巣炎・子宮頸管炎・骨盤内炎症疾患などを引き起こすことがあります。
女性が淋病にかかると不妊や母子感染の原因にもなります。
男性の症状
尿道口より濃い黄白色の膿のような分泌物が多量に排出され、排尿痛や尿道口が赤くなるなどの症状があらわれます。
この段階で治療しないと精巣上体炎を引き起こし、無精子症になる危険性もあります。
淋病になった人の20~30%はクラミジアにも同時に感染しています。
のどなど性器以外の症状
男女問わず性器に淋菌が感染した人の約30%はのど(咽頭)からも淋菌が検出されますが、炎症症状を自覚していない場合も少なくありません。
淋菌は人の粘膜を介して感染を広げるため、目に症状が出ることもあります。
目に淋病の症状が出るのは分娩時の産道感染がもっともよくあることですが、成人でも性器にふれてうつることがあります。
肛門も例外ではありません。
アナルセックス(肛門性交)などで直腸に淋菌が感染した場合、肛門のかゆみや痛み・出血・分泌物といった症状があらわれ、腹痛におそわれることもあります。
淋病の検査
淋病の検査は泌尿器科や性病科・婦人科の病院で受けられます。
自治体によっては無料で検査が受けられる場合もありますので、自分が住んでいる都道府県や市区町村の保健所を調べて問い合わせてみるといいでしょう。
ただし、病院や保健所ではのどの淋病までは調べてもらえないことも多いようです。
性器に症状が出ている人で、感染したと思われるタイミングでオーラルセックス(フェラチオなど)もした記憶があるなら、のども調べてもらえるところで検査を受けましょう。
費用
川崎クリニックでは性器とのど両方の検査を受けることができて各3,600円なので、両方受けると7,200円かかります。
おすすめ淋病検査キット
病院や保健所が近くにない、探すのがめんどくさいという人は、性器とのど両方を同時に検査できて結果もネットで確認できる淋病の検査キットを通販しましょう。
私のおすすめは、性病専門病院のあおぞらクリニック監修の女性用淋病検査キットです。
性器とのど両方をこれ1つ(1回の検査)で、しかも匿名で調べられます。
症状が似ていて素人目には判断がつきにくい淋病とクラミジアのどちらかもしくは両方に感染していてもわかるため、料金や手間にムダがありません。
男性用もあります。
淋病の治療
性病科の山の手クリニックでは以下3種類の治療を行っているそうです。
- ペニシリン系抗生剤(ミノマイシンなど):約7~10日間服用
- スペクチノマイシン系,セフェム系:点滴
- アジスロマイシン(ジスロマックなど):単回投与(内服)
淋病の治療は、症状が全くなくなっても副作用が出ない限り抗生物質は医師に処方された分をきちんと服用しきることが大切です。
完全に治るまでセックスと飲酒はやめましょう。
熱がなければ入浴してもかまいませんが、感染者が使用したタオル類や浴室の床・浴槽の縁などからも感染する可能性があるため、使用したタオルや下着は熱湯消毒が必要です。
費用
即日検査と治療ができるあおぞらクリニックは点滴治療で20,000円、クラミジアもまとめて検査・治療ができるセットプランは30,000円だそうです。
淋病の予防
淋病を予防するには、セックスでは最初から最後までコンドームを使用することが重要なポイントです。
ただし、感染部位がコンドームで覆われないところだった場合、そこから感染してしまう可能性があるので注意しましょう。
再発
淋病は一度感染しても免疫は得られず何度でも再感染する性病(STD)です。
淋病まとめ
私自身、淋病という名前そのものは聞いたことがありました。
でも実際に調べてみるとクラミジアにも同時に感染していることが多かったりHIVに感染しやすくなったりと、よくある性病(STD)の割に感染してしまったときのデメリットが大きいことがわかりましたね。
同時に感染している可能性があるから淋病だけでなくクラミジアの検査や治療も受けなければならなかったり、性器だけでなくのどに感染することもあるというのもこわいです。
気になる症状が出たらすぐに検査を受けるのはもちろん、コンドームを使って日ごろから予防を心がけましょう。
そして性病(STD)は他にもいろいろあります。
淋病では当てはまる症状がなかったけれど何かしら体(特に性器)に異変を感じている人は、他の性病(STD)にかかっている可能性があります。
性病(STD)の種類一覧からチェックしてみてください。
https://motto5.net/std-types-list/
一般的なもの以外で特に女性がかかりやすい性病(STD)もまとめてあります。